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  天野隆の今月のポイント日本経済今後の主な予定
 
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■天野隆の今月のポイント(2000年8月)
 「アウトソーシング・デバイド」 (2000.08.15)
(1) 7月のサミット以来、個人の「デジタルデバイド」が話題になっている。コンピューターを利用する能力の差が新たな所得差を生んでいるというものである。すなわちコンピューターが使える人とそうでない人では給料が違ってきているという事らしい。
(2) 先日「インターネットで受注を始めたいがホームページが立ち上がらない。どうしたらいいだろうか?」という方がいた。「外の専門家に頼めばすぐに出来ますよ」とアドバイスした。毎月10万円から15万円払えばアドバイスしながらメンテナンスしてくれる。その会社はいまだに頼むのを躊躇しているようだ。
(3) さらに会計のコンピューターを自社で導入して会計事務所の顧問料を浮かそうと考えている方に出会った。改正のある税法と会計を社内で全て実施していきたいと言われる。「自社で出来るところ」と「外に頼んだ方が安いし時間もかからないところ」を分けてはとアドバイスした。
(4) この2つの事例から、便利な外部の力の借り方(アウトソーシングの使い方)をまとめてみた。
(5) うちの会社の強みが出る専門は社内で実施する。選択と集中である。人を育成するのに困難な職種は外に頼んだ方がいい。IT・総務・経理・物流などが考えられる。
(6) 外に頼むのがおっくうになったら、アウトソーシング・デバイド(外に頼める会社とそうでない会社に所得格差が生じる)に気をつけよう。
 「自己資本と投資家資本の違い」 (2000.08.01)
(1) 経営者の皆様も夏休みをとって、ゆっくりしたいものです。なかなか思うようにいかないのが赤字企業と上場企業です。え!何故上場企業が思うようにいかないか不思議な方もいるかもしれません。
(2) ところで自己資本は返済不要な資本です。返済必要な他人資本とは大違いです。その中身と言えば資本金と内部留保。私は特に内部留保が好きです。なぜなら会社のいままでの税引き後利益の蓄積で誰にも遠慮が要らないからです。時には休みを頂けるのも内部留保のおかげです。
(3) 上場企業の自己資本は少し違います。増資して入ったお金は返済不要ではありますが、「儲けさせてね」という意図で預かった「機関投資家及び個人投資家の資本」です。これを私は「投資家資本」と命名しました。借入金のような「他人資本」ではないが、遠慮の要らない「自己資本」でもない。そこで投資家資本です。その結果、経営者はゆっくりとはいきません。
  (4) ですから経営理念が一番大切であるという素晴らしい経営者の方には上場企業になることはお勧め出来ません。機関投資家は株式の値上がりと配当に期待しているから、「理念を優先して今期利益は勘弁して下さい」という経営者の主張は通りにくいからです。
(5) 資本は他人資本、投資家資本、自己資本の3つに分けて考えて見てはどうでしょうか?
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